bekkou68 の日記

Gogengo! や IT 技術など。

Gogengo! Meetup #5 をひらきました

はじめに

開催の趣旨やスタンスは『Gogengo! Meetup #1』に書きました。

当日の様子

やったこと

参加者

2 名 (@uu_ka, @bekkou68)

開催日

2017/06/18 (日)

開催場所

ひきつづきBlabo 社のオフィスをお借りしています。感謝!

Gogengo! の掲載語数が 1,400 語になりました

新しく 100 語の英単語を追加し、合計 1,400 語になりました。追加した英単語はこちらからご覧になれます。

http://gogengo.me/news

一見関係してなさそうな英単語が同じ語源だと気づくと嬉しいものです。アルバムとアホウドリ。アリバイと else。さらには、hospital「病院」と hostile「敵意」、acrobat の bat と base。などなど。

こちらからそれぞれの語源をご覧になれます。

アルバムとアホウドリ

http://gogengo.me/roots/425

アリバイと else。

http://gogengo.me/roots/433

hospital と hostile。

http://gogengo.me/roots/491

acrobat の bat と base。

http://gogengo.me/roots/490

f:id:bekkou68:20170620002455p:plain

Gogengo! をローンチして八年が経ったので、ふりかえりを兼ねて、思想やインセプションデッキを公開します

はじめに

6 月 3 日をもって Gogengo! をローンチして八年が経ちました。八年やり続けて、Gogengo! が何なのかがまた少し見えてきた気がします。

自分向けに、思想やインセプションデッキをまとめたドキュメントがあるので、ふりかえりを兼ねて公開します。

思想

生きることは学ぶこと。

せっかく学ぶなら、たのしく。

たのしく学ぶことは生きる活力となるから。

たのしく生きることにつながるから。

Gogengo! でこの思いを体現したい。

ひとこと紹介

コンセプト

「英単語は語源でたのしく」

キャッチコピー

「英単語のつらい暗記とおさらば!」

エレベーターピッチ

  • Gogengo! とは、「英単語の語源の解説をコンテンツとして配信するシステム」である。
  • 想定するユーザー層は、「英単語を学ぶのに苦労していてたのしく効率的に語彙を増やしたい、スマートフォンやパソコンを日常的につかう日本人の英語学習者」である。
  • 実現手段は、「専門用語を使わずわかりやすい表現で解説されるコンテンツの提供」である。既存の語源の書籍やシステムにはあまり見られないものである。
  • メインとなる機能は、「英単語と語源を行き来できる辞書、語源の雑学がわかる物語」である。

ローンチするまでの背景

はじめて語源を知ったのは大学生の時だった。会津大学で村川久子教授の講義で教わった。「そんな学習法があったなんて!」と衝撃を受けた。語源を知ってからは英語学習の概念が変わった。語源を調べていくうちに、のめり込んでいった。もとから英語は好きだったが、ますます好きになっていった。英語のたのしさを伝えたくて、学びあう場として、大学で『英語の会』をひらいていた。20 名ほどが参加してくれていた。

ちょうどその頃は、将来はどうやって生きたらたのしいだろうと悩んでいた時期だった。悩むきっかけを与えてくれたのは、当時アルバイトをしていたティーアンドエフカンパニー社での仕事や会話だった。「自分なりに何かをやらないと自分を見失ってしまいそうだ」、「せっかくやるなら、生涯たのしめそうで、誰もやらなさそうなことをやりたい」。そんなことを妄想していたが、すぐに都合よく答えが出るわけもなく、どん詰まりな日々を過ごした。悩みすぎて大学の講義にほとんど出なくなるほどだった。

そんなある日、『英語の会』で語源の話をしていたら、どこかに解説をまとめて欲しいと言われるようになった。そして、ふと。気づいた。語源を学んでいるとたのしい。日本では語源を学校で教えていないからマイナーだ。語源の学ぶたのしさをサービスとして提供することは誰もやらなさそうだ。語源を日本で広めたら、色々とおもしろくなるんじゃないか。それまで悩んでいて、バラバラの点だったものが一気につながり線となった。2008 年に語源の解説を配信するサービスをつくることを決め、翌年にローンチした。

語源と引き合わせてくれた村川久子教授、プロダクトをつくるきっかけをくれた『英語の会』のみなさま、大切なことを考えさせてくれたティーアンドエフカンパニー社のみなさまに多大な感謝。

年表

更新内容 できごと
2017 松澤喜好さん、すずきひろしさんとのコラボ企画『語源の広場』をローンチGogengo! Meetup を始めた -
2016 『たのしい英単語のものがたり』を公開。Gogengo! の掲載英単語数が 1,000 語に到達。Gogengo! のロゴを調整した。 松澤喜好さんの『語源辞典』を参考文献として追加 Gogengo! をローンチして七年目のふりかえりを書いた。
2015 Gogengo! のロゴをフラットデザインにリニューアル -
2014 Gogengo! User Group を始めた Gogengo! をローンチして五年目のふりかえりを書いた。Apple 社で『おもしろ語源』をレビューしてもらった。
2013 『おもしろ語源』をローンチ -
2012 サービス名を D.D. から Gogengo! にあらためてリニューアル Gogengo! が HAL_J さんに紹介されるP4D でデザインのアドバイスをいただく。
2011 - オブジェクト倶楽部のカレンダーに D.D. が掲載
2010 D.D. Bot をローンチ 永和システムマネジメント社で『語楽部』を開催
2009 D.D. をローンチ。ローンチ時の掲載単語数は 16 語。英単語と語源を行き来する仕組み (後述の Gogengo! Dictionary) はすでに完成していた。 ティーアンドエフカンパニー社のアプリコンテストで D.D. を発表
2008 - 『英語の会』を開催語源のたのしさを伝えるサービスをつくることを決めた
2007 - 将来どうやって生きたらたのしいだろうかと悩む日々。
2006 - 村川久子教授から語源を学ぶ。語源をはじめて知って衝撃を受ける。

実現したい希望

仕事とは「希望を実現すること」である。たとえば、「おいしいご飯を食べたい」希望を実現するのが飲食店であり、「長くなった髪を短くしたい」希望を実現するのが理髪店である。

Gogengo! では次のような希望を実現したい。

  • 英語の語彙を増やしたい。
  • 英語の語源を知りたい。
  • 英語の歴史を知りたい。
  • たのしく学びたい。
  • なぜを知りたい。
  • ものごとを根本から考えたい。

希望をどう実現するか

「〜したい」という希望と、「〜できる」という実現手段とがうまく結びつくと、よい体験が生まれると考える。

実現手段の大原則として、「角掛が語源をたのしく学んだ過程や結果をコンテンツとして表現して発信すること」をかかげる。

大まかな方向性やモチベーションは次のとおり。

  • 語源のたのしさを伝えられるなら手段は何でもいい。Web サービス、書籍、スマホアプリ、SNS など。
  • 日本が好きなので、まずは日本に向けてコンテンツをつくる。
  • 英語を母国語とする国や韓国などでは、語源学習はあたりまえらしい。日本でも語源学習をあたりまえの選択肢として認知させたい。英単語を学ぶのに語源を知らないことは、漢字を学ぶのに部首を知らないのと同じくらい、学びの機会損失だと考えている。
    • なお、「あたりまえの選択肢として認知」される状態の定義はしない。あたりまえになったら Gogengo! を止めるのかというとそうではないから。語源を学ぶのがたのしいからやり続ける。自分がたのしいから続ける。たのしく感じて表現したものを、誰かがたのしいと思ってくれたらうれしい。

実現手段は次の 4 つの区分に分ける。

  1. Gogengo! Core
  2. Gogengo! Products
  3. Gogengo! Community
  4. コラボコンテンツ

それぞれの実現手段の掛け合わせで、たのしく、わかりやすく、興味を引き、効率的に学べる空間をつくりたい。

1. Gogengo! Core

Gogengo! Core とは、「http://gogengo.me/ 内のコンテンツ」である。

Gogengo! Dictionary

Gogengo! Dictionary とは、「英単語と語源を行き来して学べる辞書」である。その英単語に含まれる語源を詳しく知りたければリンクを飛べば読むことができるので、効率よく学ぶことが期待できる。語源の解説は専門用語や記号を使わずにシンプルな表現にしている。サービスローンチ時の 2009 年時点では、説明がわかりにくい書籍や辞書が多かった。一番わかりやすいものでも、

include → in-「内側へ」clude「閉じる」 → 【動】含める

といった具合だった。これだと、なぜ「内側へ閉じる」から「含める」となったのかがわかりづらい。少々論理的に飛躍している。Gogengo! Dictionary では、この飛躍を極力減らすようつとめている。たとえば先ほどの include は次のように解説する。

include → in-「内側へ」clude「閉じる」 → 内側の空間に閉じ込める → 【動】含める

「内側へ閉じる」ことはつまり「内側の空間に閉じ込める」というイメージで、だからこそ「含める」意味が生まれたわけである。このように思考を補助するプロセスをつくることで、イメージはふくらみやすくなるのではないだろうか。

もっとやわらかく、もっと読みたくなる辞書にしていきたい。

たのしい英単語のものがたり

『たのしい英単語のものがたり』とは、「英単語を雑学をまじえてシンプルに解説する物語形式の書籍」である。Gogengo! Dictionary だけでは語源のたのしさにピンと来ない人はいるのではないだろうか。そのギャップを埋められると考えたのが物語形式の書籍だった。Gogengo! Dictionary をつくる過程では一語一語を調べた。その過程で感じとった語源のたのしさのエッセンスを凝縮して物語としてつづる。なお、語源だけにとどまらず、歴史や物事の根本的な解釈まで幅広い話題を扱う。さらに、Gogengo! Dictionary への導入もあるので相乗して学べることが期待できる。

2. Gogengo! Products

Gogengo! Products とは、「Gogengo! Core のコンテンツを発信する http://gogengo.me/ 外のサイトやアプリ」である。

Gogengo! Bot

Gogengo! Bot とは、「Gogengo! Bot は語源のコンテンツを定期的に Twitter 上に流す Bot」である。Gogengo! Core を見に行くのは能動的なアクションなのである程度のエネルギーが必要である。対して Gogengo! Bot のタイムラインを見ていれば気軽に語源を眺めることができ、気が向いたら Gogengo! Core へのリンクをクリックして学びに行ける。

おもしろ語源

『おもしろ語源』とは、「Gogengo! Core のデータをオフラインで読めたり、理解度チェックができたりする iOS アプリ」である。ちなみに、『おもしろ語源』で掲載しているコラムや『語源小話』は『たのしい英単語のものがたり』の原点になった。

3. Gogengo! Community

Gogengo! Community とは、「Gogengo! のユーザー同士が交流できる場」である。

Gogengo! Page

Gogengo! Page とは、「Gogengo! の更新情報やイベント情報を見られるページ」である。

Gogengo! User Group

Gogengo! User Group とは、「Gogengo! の更新情報やイベント情報を見られるグループ」である。更新情報全般を逃さず受け取ることができる。

Gogengo! Meetup

Gogengo! Meetup とは、「リアルで集まって英語をたのしく学ぶ場」である。ひとまずクローズドで運営している。開催の様子は『bekkou68 の日記』にて公開している。

4. コラボコンテンツ

コラボコンテンツとは、「複数人でコラボレートしてつくるコンテンツ」である。

語源の広場

『語源の広場』とは、「松澤喜好さん、すずきひろしさん、角掛拓未の三名が書く、語源の知識を多角的に解説するウェブサイト」である。データドリブンで語源や英単語を学べる。英単語の出現頻度で効率的に学べる。松澤喜好さんは『英語耳』の著者であり、アルク社に『語源辞典』を提供していた。すずきひろしさんは『日本語と英語をつなぐ』を運営していて、『似ている英単語使い分け BOOK』の著者である。『語源の広場』にたずさわっている時間は学びばかりでわくわくが止まらない。

数字

2017 年 5 月時点の大まかな数字。

実現手段 数字
Gogengo! Core 月間ユニークユーザー数 3 万。月間 10 万 PV。
Gogengo! Bot 合計 1.5 万フォロワー。月間 65 万ツイートインプレッション。
おもしろ語源 合計 1.5 万ダウンロード。
Gogengo! Page 合計 470 いいね。
Gogengo! User Group メンバー数 100 名。
Gogengo! Meetup メンバー数 2 名。
語源の広場 計測中

Gogengo! Core

ユーザー数 PV
2017 計測中 計測中
2016 2.0 万 6.9 万
2015 1.4 万 5.3 万
2014 0.8 万 2.6 万
2013 0.4 万 1.4 万
  • 計測方法は Google Analytics
  • 「ユーザー数」は、月間ユニークユーザーの平均値。一年の月間ユニークユーザーを足して 12 で割った数字。百の位で四捨五入。
  • 「PV」は、月間 PV の平均値。一年の月間 PV を足して 12 で割った数字。百の位で四捨五入。

やらないこと

やらないことを列挙する。

すべてをやることはできない。何でもやりたいでは、何もできない。時間は有限。やらないことを決めてメリハリをつけて考え行動する。

コンテンツを他人に書いてもらうこと

  • 一語一語を自分で調べてコンテンツに表現することが何よりたのしいから。また、調べる過程で、大切なものをつかめる。
  • 一字一句すべて自分で書き上げることによってコンテンツ全体に血がかよう。コンテンツ全体に血がかよう時、コンテンツの表現力は最大化される。
  • 他人にコンテンツを書いてもらうと結果は効率よく手に入れることはできるが、そこへいたった過程や背景を得ることはできない。ある程度想像することはできるが、自分のものにはなかなかできない。
  • コンテンツの責任を自分に一元化させたい。責任の一元化は、コンテンツを自由に扱えることでもある。
  • 一人だけでつくり上げるコンテンツがあっても、おもしろいのではないだろうか。

なお、『コラボコンテンツ』には上記のルールは当てはめない。

  • 語源が好きな仲間どうしでコンテンツをつくり上げることは、知らない視点を知り、大きな学びがあり、共感でき、とてもたのしい時間である。
  • 一人だけでやれることには限界がある。

あせること

  • 自分がたのしむことを第一とする。創作意欲がわかない時は無理してやらない。創作意欲がわいている時にやるのがたのしいし、よいコンテンツができる。
  • オリジナルを表現する。

お金を稼ぐ気持ちを先行すること

  • お金を稼ぎたい気持ちを先行すると、エネルギーが不健全に燃焼してクリエイティビティがにごり、コンテンツがゆがむ。好きな時に、好きなだけ、好きなようにやる。
  • ただし、まったく稼がないかというとそうではない。まずはサーバー代といった運営費用はまかなえるようにしていく。
  • Gogengo! でお金を稼がないと困る状態にはならないように生活する。

さいごに

…と。長くなりましたが、 ドキュメントは以上です。こういう思想や背景で Gogengo! を続けてきました。

このドキュメントは「なぜ Gogengo! を続けるのだろう」、「なぜ Gogengo! はたのしいのだろう」、「本当にやりたいことはなんだろう」、そういった問いに対する自分のよりどころとなっています。

八年やっていると、本当にこれでいいのか、と思う時もあります。今は、これでよかったんだ。と思えます。次の五年間でやりたいことも定まってきました。これからもたのしみです。

Gogengo! は、生き方であり、自己表現であり、ともに成長し合える仲間なのだなと思います。

何が変わっていき、何が変わらないのか。やり続けていくほど、見えてくるのだと思います。

Gogengo! を考え出した八年前の自分に感謝。続けている自分に感謝。

支えていただいているすべてのかたに感謝。

ひきつづき、たのしんでいけたらと思います。