bekkou68 の日記

Gogengo! や IT 技術など。

Gogengo! の全体像

(最終更新日: 2018/4/13。公開日: 2017/6/8)

思い

生きることは学ぶこと。

せっかく学ぶなら、たのしく。

たのしく学ぶことは生きる活力となるから。

たのしく生きることにつながるから。

この思いを表したい。

概要

コンセプト

「英単語は語源でたのしく」

キャッチコピー

「英単語のつらい暗記とおさらば!」

簡易な説明

  • Gogengo! とは「英語の語源をまとめた表現」である。
  • 想定するユーザー層は「英語の「なぜ」が気になる、日本語が母国語の英語学習者」である。
  • 実現手段は「角掛が語源をたのしく学んだ過程を表現すること」である。
  • 主な機能は「語源を解説する辞書と物語」である。

Gogengo! という名前の由来

語源をたのしく学べるような響きにしたかった。「語源」と「Go!」を組み合わせるとゴゲンゴとなってたのしそうな響きがあると感じた。ゴゲンゴは「語源」と「言語」との組み合わせにも読める。ローマ字読みである。視認性を高めるためアルファベット表記にした。

デザイン

たのしさを表すため、あたたかみのあるオレンジ系の色合いとしている。

実現したい希望

仕事とは「希望を実現すること」である。たとえば「おいしいご飯を食べたい」希望を実現してくれるのが料理人であり、「長くなった髪を短くしたい」希望を実現してくれるのが美容師である。Gogengo! では次の希望を実現したい。

  • 英単語を覚えたい。
  • 英語の語源や歴史を知りたい。
  • たのしく学びたい。
  • なぜを知りたい。
  • ものごとを根っこから考えたい。

これらの希望の実現手段として「角掛が語源をたのしく学んだ過程を表現すること」をかかげる。実現手段は 4 つの区分に分ける。

  1. Gogengo! Core
  2. Gogengo! Products
  3. Gogengo! Community
  4. Collaboration

1. Gogengo! Core

Gogengo! Core とは「Gogengo! の根幹となる表現」である。http://gogengo.me/ で発信している。

Gogengo! Dictionary

Gogengo! Dictionary とは「英単語と語源を行き来できる辞書」である。たとえば英単語の include を調べているとする。include に含まれる clude が気になったらリンクを飛ぶと詳しく見ることができる。英単語と語源を行き来することで芋づる式に学べる。

たのしい英単語のものがたり

『たのしい英単語のものがたり』とは「歴史や雑学をまじえた英単語の物語」である。物語を知っているからこそ辞書はよりたのしめる。たのしい英単語のものがたりと Gogengo! Dictionary は行き来できるので異なる情報の粒度や流れを体感できる。

2. Gogengo! Products

Gogengo! Products とは「Gogengo! Core の派生となる表現」である。http://gogengo.me/ 以外で発信している。

Gogengo! Bot

Gogengo! Bot とは「語源の解説を発信する Twitter アカウント」である。タイムラインを眺めて気軽に語源を学べる。つぶやきの英単語が気になったらリンクを飛ぶと Gogengo! Core で調べられる。https://twitter.com/gogengo_bot で発信している。

おもしろ語源

『おもしろ語源』とは「Gogengo! Dictionary を読める iOS アプリ」である。理解度チェックもできる。書き下ろしの物語は『たのしい英単語のものがたり』の素地となった。現在は公開を停止している。

3. Gogengo! Community

Gogengo! Community とは「Gogengo! の利用者が交流できる場」である。

Gogengo! Page

Gogengo! Page とは「Gogengo! の更新情報やイベント情報を見られる Facebook ページ」である。

Gogengo! User Group

Gogengo! User Group とは「Gogengo! の更新情報やイベント情報を見られる Facebook グループ」である。

Gogengo! Meetup

Gogengo! Meetup とは「英語をたのしく学ぶ場」である。参加者はひとまず公に集めず運営している。

4. Collaboration

Collaboration とは「複数人で協力する表現や場」である。

語源の広場

『語源の広場』とは「語源を多角的にイラスト付きで網羅できるウェブサイト」である。『英語耳』松澤喜好さん、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろしさん、角掛が共同で運営している。http://gogen-wisdom.hatenablog.com/ で配信している。

語源の広場セミナー

『語源の広場セミナー』とは「『語源の広場』運営者が語源の魅力を伝える場」である。

やらないこと

Gogengo! Core のコンテンツを角掛以外が書くこと

  • 一字一句すべてを自分で書き上げることによって全体に血がかようから。
  • 英単語を一語一語すべてを自分で調べてどう感じたかを表現することがたのしい。調べる過程でつかみ取れるものが大切である。
  • 自分の人生をのせてつくり上げるコンテンツであるから。

あせること

  • 自分なりの表現をやり続けるだけだからあせる必要はない。
  • 好きな時に好きなだけ好きなようにやる。

年表

できごと
2018 松澤喜好さん、すずきひろしさんと『語源の広場セミナー』を開始
2017 松澤喜好さん、すずきひろしさんとの合同企画『語源の広場』を公開Gogengo! Meetup を開始『Gogengo! の全体像』を公開『Gogengo! の思い』を公開
2016 『たのしい英単語のものがたり』を公開。単語数が 1,000 語に到達。Gogengo! のロゴの形や色を調整七年目のふりかえりを公開松澤喜好さんの『語源辞典』を参考文献に追加
2015 Gogengo! のロゴをフラットに調整
2014 Gogengo! User Group を開始。Gogengo! を公開して五年目のふりかえりを公開Apple 社で『おもしろ語源』を見てもらう。
2013 iOS アプリ『おもしろ語源』を公開
2012 サービス名を D.D. から Gogengo! へ変更
2011 オブジェクト倶楽部のカレンダーに D.D. が掲載
2010 D.D. Bot を公開英単語と語源を行き来する仕組みを導入。永和システムマネジメント社で『語楽部 (ごがくぶ)』を開催
2009 D.D. を公開。公開時の単語数は 16 語。ティーアンドエフカンパニー社のアプリコンテストで D.D. を発表
2008 『英語の会』を開催語源のたのしさを伝えるウェブサイトをつくるとを決めた
2007 ティーアンドエフカンパニー社での仕事をとおして自分で何かやってみようと思い始めた。
2006 村川久子さんから英語の語源を学ぶ。英語も漢字と似たような仕組みだと知って衝撃を受ける。

Gogengo! の英単語数が 1,600 語になりました

新しく 100 語の英単語を追加し、合計 1,600 語になりました。追加した英単語はこちら ( http://gogengo.me/news ) からご覧になれます。

value のイメージは「価値」と「強さ」です。prevail は「普及する」や「説き伏せる」を意味しますが、語源を知ると、なるほど!となります。意外にも charge と car の語源は一緒でした。like には「好き」と「〜のような」とありますが、元々は「体質に合う」ことを意味していました。ケース、カセット、カプセルには同じ共通点があります。

それぞれ詳しくは、次のページをご覧ください。

「価値」と「強さ」の value: http://gogengo.me/roots/497

「普及する」や「説き伏せる」の prevail: http://gogengo.me/words/1794

charge と car は同じ語源: http://gogengo.me/roots/69

like は「体質に合う」: http://gogengo.me/roots/198

case、cassete、capsule は同じ語源: http://gogengo.me/roots/328

引き続き、おたのしみいただければさいわいです。

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松竹梅の要件定義

『松竹梅の要件定義』とは

『松竹梅の要件定義』とは、要件がふわっとしていてブレ幅が大きそうな時に、いい感じに調整して合意したい時によく使っているプロセスです。プロセスの全体像をざっと説明すると、ストーリーを細分化して、実現案を複数パターン考えて、ビジネスレイヤーと開発レイヤーとの期待値を調整して決定へとたどり着くものとなっています。

次に、具体的に三つのステップで流れを書きます。

ステップ 1. ストーリーを細分化する

たとえば「ユーザーがチャットをできる」というストーリーを実現したいとします。このストーリーは漠然としています。なぜなら、ただ単に「ユーザーがチャットをできる」といっても具体的な内容がわからないからです。文章だけでチャットができればいいのか、絵文字も使いたいのか、写真や音声も共有したいのかがわかりません。ですのでもう少しストーリーを細分化してみましょう。機能とデザインの観点を分けて洗い出してみます。できればチームで話し合って洗い出すと、潜在する要件が出てきたりしてよいかと思います。チームで話し合って洗い出すのが難しそうなら、まずは一人で洗い出したものをベースに話し合ってみるとよさそうです。

機能の観点:

  • ユーザーがチャットで文章を共有できる。
  • ユーザーがチャットで絵文字を共有できる。
  • ユーザーがチャットで写真を共有できる。
  • ユーザーがチャットで音声を共有できる。

デザインの観点:

  • ユーザーがチャット中に最低限のデザインを体験できる。
  • ユーザーがチャット中にそこそこ洗練されたデザインを体験できる。
  • ユーザーがチャット中に洗練されたデザインを体験できる。

話し合った結果、上記のように、機能の観点で 4 点とデザインの観点で 2 点が考え出されました。先ほどの「ユーザーがチャットをできる」というストーリーとだけと比べると、多少なり詳しくイメージができるようになりました。次のステップでそれぞれを組み合わせて、実現できることや見積もりを考えます。

※要件によっては、アニメーションの観点など別の観点が出てくるかもしれません。

ステップ 2. 松竹梅の実現案を考える

それぞれの観点を組み合わせて、松竹梅の実現案を考えます。梅は小さめの実現案で、松は大きめの実現案です。ワイヤーフレームを描きながら話し合うとイメージがわきやすいです。

梅: 5 ポイント

実現できること: ベータ版として公開できるチャットを実現できる。

  • ユーザーがチャットで文章を共有できる。
  • ユーザーがチャット中に最低限のデザインを体験できる。

竹: 10 ポイント

実現できること: 一般公開できるチャットを実現できる。

  • ユーザーがチャットで文章を共有できる。
  • ユーザーがチャットで絵文字を共有できる。
  • ユーザーがチャット中にそこそこ洗練されたデザインを体験できる。

松: 50 ポイント

実現できること: 一般公開でき、かつ、プレスリリースを打てるチャットを実現できる。

  • ユーザーがチャットで文章を共有できる。
  • ユーザーがチャットで絵文字を使える。
  • ユーザーがチャットで写真を共有できる。
  • ユーザーがチャットで音声を共有できる。
  • ユーザーがチャット中に洗練されたデザインを体験できる。

※ここでは見積もりは相対的なポイントにしていますが、議論がしやすいのであれば絶対的な日数でもかまいません。

次のステップへ

松竹梅、三つの実現案が出てきました。これをもとに次のステップでどの実現案にするかを話し合います。なお、必ずしも三つの実現案を考える必要はありません。二つの時があれば、五つの時があってもいいです。極端に大きい実現案と、極端に小さい実現案を考え出して比較してみると、意外な発見があるかもしれません。

蛇足ですが、お店によっては松が小さく梅が大きいといったような、逆の場合もあります。お好みで順序は変えてください。また、松竹梅という表現がしっくりこない時はてきぎ変えてください。レベルやランクといった表現でもよさそうです。ステップ 2 で大事なことは、実現する方法はいくつかあることを洗い出して比較できる土台をつくることです。

ステップ 3. どの実現案にするかを決める

三つの実現案を考えることができました。ここから先は、予算、スコープ、時間、質などの兼ね合いを考慮してチームで話し合いましょう。チャットが補助的な機能で、雑でもいいからまずは試しに使ってもらいたいのであれば「梅」でよいのかもしれません。予算がふんだんにあり、チャットがメインとなるサービスなら「松」がよいのかもしれません。時間軸で考えると、一か月後までに「梅」、二ヶ月後までに「竹」、半年後までにはメンバーを増やして「松」まで公開しよう、という決め方もあるかもしれません。話し合いの流れによっては、「竹」と「松」の中間の実現案が生まれるかもしれません。

チームとして納得のいく実現案にたどり着くまで話し合います。話し合いの流れや合意した事項は Wiki などの情報共有ツールなどに残します。そうすることで、「言った言わない」や「あれどうなってたっけ」を減らします。文書はなるべく一元化してどこにあったかわからなくならないようにします。ビジネスや仕様などの状況が変わったら、文書は随時更新します。