bekkou68 の日記

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TOEIC で 840 点を取得するまでにやったこと

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はじめに

11 月 15 日に開催された TOEIC で 840 点を取得しました。840 点は国家試験である通訳案内士の筆記試験がちょうど免除されるスコアです。スコアの内訳はリスニング 450 点、リーディング 390 点でした。自己ベストが 755 点だったので 85 点の更新です。TOEIC を受験したのは六年ぶりでした。この記事では 840 点を取得するまでのいきさつをふりかえります。

六年間の英語

六年前に 755 点を取得した当時は大学四年生でした。大学を卒業したあとはプログラマーとして仕事をするようになりました。プログラマーを六年やっている間は、次のようなシーンで英語を使いました。

などなど。英語をつかう機会があったら飛びつくことを心がけてすごしてきました。挑戦してみると、うまくいくこととうまくいかないことがあります。うまくいけば嬉しいし自信につながります。うまくいかないと課題がわかるしくやしいからもっとうまくなりたいと思います。課題がわかると学習する気になります。そのように実践と座学を繰り返しました。

なお試験勉強は好きではないので、六年間、一切やりませんでした。

なぜ六年ぶりに TOEIC を受けようと思ったか

受けようと思ったモチベーションは次のとおりです。

  • 英語学習者のためのサービスを運営しているのだから 800 点は取りたい
  • インプット系のスキル、特にリスニングを鍛えたい
  • 六年間測定していなかったので試してみたい

どのように試験勉強をしたか

長らく TOEIC を受験していなかったので問題形式を覚えていませんでした。ですので公式の模試を受けてみようと考えました。新しい模試のほうが今の問題ないように近いと考え最新の公式問題集の Vol.6 を買いました。ちなみに来年の5月に TOEIC の問題形式が変わるそうです。受験当日の10日前のアナウンスだったのでタイミングに驚きました 笑

ひとまず何も勉強せずに一回目の模試を受けてみました。結果は 620 〜 800 点でした。TOEIC の公式模試を見ていただけるとわかるのですが、模試の結果は範囲で掲載されています。実際の試験のスコアは複雑な計算をされて算出されるらしいですね。さて。一度模試を受けてだいたいの雰囲気をつかめました。ここですぐに二回目の模試は受けません。模試を受けただけでは測定しただけなので学びがありません。学ぶために座学をします。座学は一回目の模試を徹底的に復習します。

復習は、間違えた問題を優先的につぶします。それが効率がよいと考えています。採点時に間違えた問題にチェックを付けます。次にセクション別に解説します。

リスニングセクション

間違えた問題の発話を聞きます。聞けなかった部分にはマークをつけます。マークは二種類を使い分けました。知っている英単語だけど聞き取れなかった場合は Listening の "L" マーク、そもそも知らない英単語は Reading の "R" マークをつけました。マークをつけたら徹底的に倒します。聞き取れない部分は何度も聞いたり、知らない英単語は辞書で調べたり、シャドーイングやディクテーションをやったりします。間違えた問題が終わったら、間違えなかった問題についてもやります。最終的に全体をとおして 95 %ほど聞き取れる状態にしあげました。

リーディングセッション

間違えた問題にはマークを付けます。知らない英単語や知らない表現があった場合にマークを付けます。間違えた問題の設問や本文を読みなおし、なぜ間違えたのかを解消します。複雑な英単語は語源で学ぶことをおすすめします。外国人は漢字を部首で学ぶことがあるそうですが、語源で学ぶことはその英語版です。そして文法を学ぶなら大西 泰斗さんの『一億人の英文法』がおすすめです。この本を読んでいたので、模試の解説で十分理解できました。長文は早く正確に読む必要があるので、それを意識して読みます。正確に読むことと早く読むことをそれぞれやってみてバランスを考えます。

それぞれのセクションのしあげ

忘却曲線のとおり、復習して数日たつと、人は忘れてしまいます。ですので数日たったらマークした問題をもう一度解きます。もしまた間違えたら二段階マークします。その数日後、二段階にマークした問題を解きます。不安が残らない程度にそのサイクルを繰り返します。

二度目の模試を受ける

十分に復習が終わったと感じたので二度目の模試を受けました。結果は 715 〜 880 点でした。800点が見えてきました。二度目の模試についても上記の復習のプロセスを繰り返しました。

当日に向けて

苦手な問題をすぐにふりかえられるようにリストをつくりました。苦手の度合い順に英単語や熟語や文法を並べました。試験を受ける数日前や当日はそのリストを復習しました。

今回の受験に向けて学習した時間は正確に数えていませんが、50 時間ほどだと思います。模試に 2 時間、採点に 30 分、一回の模試につき復習を 25 時間ほどだったように思います。

TOEIC の勉強をしてよかったこと

よかったことの一つ目に、六年前と比べると英語に対して余力ができたと思いました。大学四年生の時に 755 点をとった時は、TOEIC のためだけに勉強して、なんとか取れた印象がありました。今回の 840 点は、卒業後の六年間につみあげた英語を TOEIC のために調整して取れた印象がありました。毎日何かしら英語にふれることを心がけていたので嬉しい結果でした。

二つ目に、試験勉強をすると、英単語や熟語をちゃんと覚えようとすることに気づきました。点を取りたいので 笑 その効果があったのか、試験後は、普段送られてくるビジネスメールや技術文章を読みやすくなりました。「お。これ TOEIC ででたやつだ」といった具合です。時には試験勉強のようなしまりのある学習をして、メリハリをつけるといいなと思いました。

今後の学習方針

リスニングとスピーキングをのばしたい

目標の点数は取れたので TOEIC にフォーカスした学習はしばらくお休みします。今後はリスニングとスピーキングを重点的に鍛えようと考えています。リーディングやライティングと比べるとどちらも反射が求められるスキルです。

リスニングの目標は「実際のネイティブの会話」を八割聞けるようになることです。「実際のネイティブの会話」の例をあげると、TED のスピーカーの話、IT技術系カンファレンスのネイティブスピーカーの発表、サンフランシスコのバーでの客同士の会話といったものです。TOEIC のリスニングは九割のスコアを取得できました。聞き取れたのは全体の八割ほどだったと思います。TOEIC の英語が八割聞き取れるからといって実践的なネイティブの会話を同じくらい聞き取れるのかというと、私の場合はそうではありません。実は二割ほどしか聞き取れません。発表資料がある TED やカンファレンスは三角測量できるのでもう少し聞き取れますが、目をつぶって聞いてみると難易度がはね上がります。なぜ TOEIC の英語と比べて難しいのかを考えると、「実際のネイティブの会話」のほうが、早い、言い直しがある、崩しがある、表現が多彩、シーンが様々といった要因があるのかなと思います。

英語の四技能のうち、私はリスニングが一番苦手です。リーディングやライティングは反射を求められるシーンが少ないので自分のペースでやれます。話す時はかんたんな表現を組み合わせて話せば伝わります。ですが聞く時はそうはいきません。私自身が会話に参加しているなら聞き直せますが、リアルタイムで一方向なアナウンスや発表はそうはいきません。ベトナムのイベントで技術の発表をした時は、質問者の英語が聞き取れるかひやひやしました。何度も聞き直すのは申し訳ない 笑 そういった苦手意識を克服したいので、TED のリスニングをやっています。具体的な方法は別の記事で書こうと考えています。

スピーキングの目標は、決めていません 笑 ベトナムのイベントで発表した時に、もう少し流暢に英語が出てくるといいなと思ったのがきっかけです。TOEFL のスピーキングを主にやろうと考えています。

「実践、測定、座学」をやる

大学を卒業して六年間は「実践、座学」を繰り返していました。今回 TOEIC を六年ぶりに受けて、試験で測定することのメリットを感じました。これからは測定を含め、「実践、測定、座学」を繰り返して英語力をのばしていきたいと考えています。プログラマーとして英文を読んだり Gogengo! のコンテンツをつくることは継続しつつ、半年ほど TED のリスニング TOEFL のスピーキングをやってみて、その後 TOEIC Speaking/Writing テストか TOEFL を受けようと考えています。もちろん実践する場は積極的に見つけます。実践してなんぼです。

さいごに

英語ができると世界が広がって楽しいので、うまくなれるようにこれからも継続して学んでいきたいと考えています。まだまだこれからなのでがんばろう。

この記事が学習の参考になりましたらさいわいです :)