サンフランシスコで 3ヶ月生き抜くためのサバイバル英会話
はじめに(2013年12月25日更新)
今年の3月から6月までの約三ヶ月、サンフランシスコでお仕事をしてきました。はじめて海外に行きました。その過程で学んだ英会話を書いていきます。
参考のため、筆者の英語力について書きます。TOEIC は大学生の時にスコア755 を取得しました。TOEFL の勉強もしていましたが受けずじまいでした。卒論の監督教授がインド人で、やりとりは英語のみでした。卒業論文は英語で書いて英語で発表しました。英語力は大学時代がピークだった気がします(笑)
大学四年生の時に Gogengo! という英単語を語源で学べるサービスを立ち上げました。社会人になってから4年ほどたちますが、今も継続しています。それによって英語力をある程度キープできていると信じています(笑) 社会人になってから英語を使う機会は減りましたが、前職で会社に外国人の来客があってお話ししたり、外国人の参加者が多いIT技術のイベントに参加したり、今回の海外出張だったりと、ときどき英語を話す機会があります。
日常会話はある程度はなせるけど、ペラペラにはほど遠いです。CNN はほとんど聞き取れません (^_^;)
そんな英語力ですが、サンフランシスコでの出張中に、バーに行ってバーテンダーやお客さんと話したり、ホームパーティに行って話したり、技術系のイベントに行って友達をつくったり、その友達が Twitter社に勤めていたことがきっかけで本社のランチに招待していただいたりでき、充実した出張となりました。
そんなこんなで身につけた会話を文章にまとめました。なお、記事の内容は日常会話がメインとなります。お楽しみいただければさいわいです。
保身
まずは身を守る手段を覚えておくだけで一安心です。たとえば相手の会話が早すぎたりスラングがたくさん盛り込まれて聞き取れない場合、そもそもコミュニケーションを取ることが難しい場合があります。そんな時は
- Actually, I'm not native in here, so simple and slow English is better.
と言ってみました。そうすると、ゆっくりとシンプルな英語で話してくれることが多かったです。優しく接していただける人ばかりでした ;)
それでもダメだったら
あまり効果がない時もありました。変わらず早口で話が続いたり、聞き取れなかったりします。その場合はどうにかするしかありません(笑)
銀行で行員の英語があまりにも聞き取れなかったのですが、筆談をしてもらって何とかコミュニケーションをとることができました。他にもボディランゲージを駆使するシーンもありました。伝えたい気持ちがあればきっとどうにかなります。
あいさつ
気持ちよくあいさつができると素敵です。あいさつするシーンは多かったです。
How are you today? と言われたら
家で荷物を受取って配達員と話す時、スーパーのレジに並んでお会計で店員と話す時、その他いろいろなシーンで頻繁に耳にするフレーズです。気分がいいなら "Great."、悪いなら "Terrible." などと返せばいいと思います。初めて "How are you today?" と聞かれた時は "Nice." とだけ返したのですが、聞き手は「何が Nice なのか気になる」ような表情をしていました。
ネイティブの会話を観察していると、1文で返して会話を続けない人もいれば、2文以上返して会話をしている人もいて、人それぞれでした。せっかくなら 2文で返せるといいかもしれません。会話の練習にもなりますし、場も楽しめます。たとえばこんなふうに。
- Terrible. I have jet lag now. I'm new in here...(続く)
- Great. Recently, I beat jet lag.
別れぎわのあいさつ
- Have a nice day!
- って言われたら You too! と返す
- 荷物を届けてもらったら "Thank you" の代わりに言ってもOK
- 夜に別れる時は "Have a good night!"
- "bye bye." はけっこう耳にしました。これは意外でした
お礼
お礼の気持ちを伝えることができるのは大事ですよね。Thanks. や Thanks for xxx. という表現をよく使いました。たとえばこんな感じです。
- Thanks for the meal: ごちそうさまです
- Thanks for driving: 送ってくれてありがとうございます
- Thanks for everything: 色々ありがとうございます
あいづち
よく使ったあいづちを列挙します。何かすぐに言えなくても、あいづちだけしておけば何とか場がつながります。聞いてる感がでるので大事です。
- Wow!, Wonderful!, You're great!, Nice!
- [Do|Have|Did] you?
- Really?
- Umm..
- Let me see..
シーン: レストラン
- 注文する時は I'd like to have... のあとに欲しいものを言う
- glass of water / cup of coffee: 飲む入れ物によって表現が違う。面倒だったら [glass of|cup of] を省略して "coffee please." でも伝わった
- 食事中にウェイターからかけられる言葉
- still working?
- Is everything ok so far?: "so far" は「今のところ」の意
- 上記いずれも「調子はどうですか?」「何か問題はありませんか?」といったニュアンス。メニューを追加したければそのタイミングで注文するなど
- おいしい! の表現いろいろ
- Yummy!
- It's so tasty!
- Delicious!
失敗談: caesar salad
レストランで caesar salad を頼もうとしたのですが、間違えてカエサルサラダと読んでしまいました。ただしくはシーザーサラダです。すぐに伝わりませんでしたが、"This one!" って言ってなんとか注文できました。注文した後に発音を調べてわかった時は恥ずかしかったです(笑)
シーン: ファーストフード
持ち帰る時の表現として takeout はあまり使われないと思っていたのですが、サンフランシスコのマクドナルドで聞かれたことはありました。よく使われるのは to go ですが、takeout でも伝わりました。
具体的な会話例としては、店員から "(In) here or to go?" もしくは "Here or takeout?" 等と聞かれるので、"(In) here." か "To go." などと答えます。
買い物・お金まわり
- Do you have a bug?: 買いもの袋はいりますか?(最初「ヂューハバ?」と聞こえて「え?」ってなりましたが一度慣れてしまえば大丈夫)
- Can you give me change for a dollar? : 1ドルを崩してもらえますか?
トラベラーズチェックを現金に交換
50ドルのトラベラーズチェックを現金に交換しにいきました。50ドル紙幣はめったに使わないので 20ドル紙幣で交換してもらいました。そのときにつかったフレーズがこちら。
- I'd like to exchange Travelers' checks into cash, and 50 dollers are too large so I'd like to have 20 dollers.
ちなみに 100ドル紙幣もありますが、めったに、めったに使いません。使い勝手がいいのが、20・10・5・1ドル紙幣でした。さらに 1ドル"硬貨"はレアアイテムらしいです。
会話をつなぐ便利な表現
- Actually..: 実は〜
- To be honest..: 正直いうと〜
- Instead..: 一方〜, 逆に〜
- For example..: 例えば〜
- Let me see..: ちょっと待って・・
聞き返す時は Perdon me? と学校で教わったけど
相手の言ったことが聞き取れなかった時に "Perdon me?" と言ったら、相手がすこし怪訝そうにしてから言い直してくれるシーンがありました。なんでなのかなあと思い英語に詳しい人に聞いてみたら、"Perdon me?" はだいぶ紳士的というかお固い表現だそうです。だいぶフォーマルな言葉で、高級なレストランでマナーよくつかわれるイメージだそうです。それは怪訝な感じになるのも仕方ないなあと思いました。
では、何と言うのが自然かというと、"What?", "Sorry?", "Once more?" がいいそうです。だいぶラフな表現だなあと思ってたのですが、実際つかってみると、怪訝そうにする相手の表情はなくなりました。よくよくネイティブの会話を聞いてると、みんな "What?" とか普通に使っていました。なるほど〜。
会話テクニック(2013年12月26日更新)
around then: "そのころに〜" というアバウト感や文章をやわらげる感を出します。以下は例文です。
- If you are interested in our company, we can setup an interview around then.
- Let's talk around then.
その他雑多に
その他、生活してて見たり聞いたり調べたフレーズを書いたメモを列挙します。
- on duty: 当番。勤務中の。(バーのカウンターに当日のバーテンダーの名前が書いてあった)
- ex. He's on duty today.
- Don't mention it.: どういたしまして
- It's big deal!: そりゃあ大変だ!
- This way: こっちやで
- 調味料: flavoring
- 日本語のリベンジという意味で revenge って言ったらうまく伝わりませんでした。英語の revenge は敵対のイメージが強いようです。try again とか retry が適切だそうです
- I'm just fainting.: 気絶しそう
- 振り向く: turn around
- 背を向ける: turn one's back
- 散歩してる: I'm walking around.
- デビューする: debut
- 席は空いてます? どうぞ。: May I have a seat? Go ahead.
- be still at large.: まだ逮捕されていない
- stay in touch: 連絡をとりあう。連絡をたやさない
- 「求めている」を表現する度合い順: want < eager < crave < desperate < dying
- keep the dialog going: 対話を続けよう
- what do you do?: 仕事は何をしていますか?
- Did that make sense?: わかりましたか?
- 語尾をあげれば疑問形だと伝わる。You are native? で伝わる。語順を間違えたからといってわざわざ言い直す必要はない
英会話の力をのばしていくうえで大事だと思ったこと
- とにかく聞いて話すを繰り返すこと。イベントやホームパーティなど英会話できる場に行って孤立して「ぼっちだわ・・」って思うヒマがあったら "Hi" と話しかける。はじめは分からなかったり間違っているのが当たり前。堂々と恥をかいて覚える。量を浴びるにしたがってこの時はこう来るというのがわかってくる。しだいに安定してくる
- 新しく知ったり聞いたり調べたフレーズは適宜メモをとる。場面や気持ちなどもメモしておくと思い出しやすく、実際の会話でも使いやすい
- 単語/文法・Speaking・Writing・Listening・Readingといった純粋な英語のスキルは大事だけどもっと大事なのはいかに伝え合おうとするかだと思う。極端な例だけど英語力がすごく高くても相手と話したい話題がなかったり相手に興味がなかったりすればそこに会話は生じない。逆に英語力が低くても相手と話したい気持ちがあれば、とことん発話・ボディランゲージ・表情・筆談などで十分にカバーできる。もちろん、かっこよくスムーズに、またはビジネスで契約をしたい場合などは高い英語力が必要になる。目的によって必要となる英語力や何とかなる度合いは異なる。目的に応じた努力を
最後に
はじめてアメリカに行って、ネイティブと話していてものすごく勉強になりました。教科書や本に載っていないニュアンスがわかったり、ネイティブと話しているからこそ伝わってくる空気というか雰囲気のようなものがあるなあと思いました。それを体感して自分の何かが変わった気がします。
そもそも英語を話さないと生活に支障がでるので必死になりました(笑) 今回の海外生活は自分にとってよい経験になりました。
この記事が英語を学んでいる方々に少しでも参考になれば嬉しいです。
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