bekkou68 の日記

Gogengo! や IT 技術など。

Gogengo! の全体像

(最終更新日: 2018/1/10。公開日: 2017/6/8)

思い

生きることは学ぶこと。

せっかく学ぶなら、たのしく。

たのしく学ぶことは生きる活力となるから。

たのしく生きることにつながるから。

この思いを、体現したい。

なお、思いの背景はこちらの記事にまとめた。

概要

コンセプト

「英単語は語源でたのしく」

キャッチコピー

「英単語のつらい暗記とおさらば!」

エレベーターピッチ

  • Gogengo! とは、「英語の語源をたのしく学べる場」である。
  • 想定するユーザー層は、「英語の「なぜ」が気になり、たのしく語彙を増やしたい、日本語を母国語とする英語学習者」である。
  • 実現手段は、「角掛が語源をたのしく学んだ過程を表現して発信すること」である。
  • メインとなる機能は、「英単語と語源を行き来できる辞書、そして、歴史や雑学をまじえた英単語の物語」である。

名前の由来

「語源や言語をたのしく学べる場」であることを想像できる名前はなんだろうと考えた。「語源」と「Go!」でたのしそうな響きがあり、「語源」と「言語」とも読めるので、組み合わせて Gogengo! と名づけた。

デザイン

「たのしさ」や「親しみやすさ」を表現できるように、あたたかみのある色合いにしている。

動機

  • 語源を学ぶのがたのしい。だから表現して発信する。自分がたのしいから続ける。たのしく表現したものを、誰かがたのしいと思ってくれたらうれしい。
  • 語源のたのしさを伝えられるなら手段は問わない。たとえば、ウェブサイト、スマホアプリ、SNS、書籍など。
  • 英語を母国語とする国や韓国では、語源学習は当たり前に知られているらしい。日本ではまだ普及されていないように思う。英単語を学ぶ際に語源を知らないことは、漢字を学ぶ際に部首を知らないことと同じくらい、学びの機会損失のように思う。

実現したい希望

仕事とは「希望を実現すること」である。たとえば、「知りたい」希望を実現するのが先生であり、「長くなった髪を短くしたい」希望を実現するのが美容師である。

Gogengo! ではこれらの希望を実現したい。

  • 英語の語彙を増やしたい。
  • 英語の語源を知りたい。
  • 英語の歴史を知りたい。
  • たのしく学びたい。
  • なぜを知りたい。
  • ものごとを根本から考えたい。

希望をどう実現するか

希望と実現がうまく結びつくと、よい体験が生まれると考える。「たのしく学べることを伝えたい」なら、実現手段としては「たのしく学んだ過程を残すこと」がよいのではないだろうか。したがって、Gogengo! では、実現手段の大方針として、「角掛が語源をたのしく学んだ過程を表現して発信すること」をかかげる。

実現手段の区分は大きく四つである。

  1. Gogengo! Core
  2. Gogengo! Products
  3. Gogengo! Community
  4. Collaboration

1. Gogengo! Core

Gogengo! Core とは、「Gogengo! の核となる表現」である。http://gogengo.me/ で表現する。

Gogengo! Dictionary

Gogengo! Dictionary とは、「英単語と語源を行き来できる辞書」である。たとえば、英単語の include を調べていて、語源 clude を含む英単語を見たくなったら、リンクをクリックしてすぐ一覧できる。それによって効率的に学ぶことが期待できる。

なお、語源の解説は、専門用語や記号を使わずシンプルにしている。先ほどの include の解説を例にあげる。

include
→ in-「中へ」clude「閉じる」
→ 中に閉じ込める
→ 【動】含める

これは次のような形式をとっている。

<英単語のつづり>
→ <語源のつづりと意味>
→ <語源から導出されるイメージ>
→ <イメージから導出される英単語の意味>

このような形式で解説すると、「なぜ英単語がその意味になったのか」が流れを追って理解でき、頭に入りやすいのではないかと考える。なかでも <語源から導出されるイメージ> の箇所は、理解の肝となる部分なので熟考して書いている。

また、語源ですべての英単語がすっきり解説できるのかというと、そうでないことがある。むやみに英単語の掲載数は増やして、引っかかりばかりある辞書にしてもあまり気持ちがよくない。だから、爽快感をもって発見できる英単語だけ掲載している。

たのしい英単語のものがたり

『たのしい英単語のものがたり』とは、「歴史や雑学をまじえた英単語の物語」である。たのしさを伝えるのは辞書だけでは限界があると感じ、物語を書くことにした。辞書をつくるには、一語一語をじっくりと調べることが必要だ。そんな過程で感じ取ってきた、たのしさのエッセンスを、物語として表現したい。

『たのしい英単語のものがたり』と Gogengo! Dictionary はそれぞれ独立させるのはもったいない。『たのしい英単語のものがたり』で登場する英単語が Gogengo! Dictionary に載っている場合はリンクを付けた。それによって、物語を読んで得た疑問や気づきを辞書で調べて理解を深められるのではないだろうか。

2. Gogengo! Products

Gogengo! Products とは、「Gogengo! Core を元にした表現」である。http://gogengo.me/ の外で表現する。

Gogengo! Bot

Gogengo! Bot とは、「語源の解説を定期的に発信する TwitterBot」である。タイムラインを眺めるだけで気軽に語源を学ぶことができる。その英単語が気になったら、つぶやきに付いているリンクを飛ぶと Gogengo! Dictionary で調べられる。

おもしろ語源 (更新停止)

『おもしろ語源』とは、「語源の解説をオフラインで読めたり、理解度チェックができたりする iOS アプリ」である。諸事情により 2018 年現在で更新を停止している。掲載しているコンテンツは、『たのしい英単語のものがたり』の土台となった。

3. Gogengo! Community

Gogengo! Community とは、「Gogengo! に関わる人が交流できる場」である。

Gogengo! Page

Gogengo! Page とは、「Gogengo! の更新情報やイベント情報を見られるページ」である。

Gogengo! User Group

Gogengo! User Group とは、「Gogengo! の更新情報やイベント情報を見られるグループ」である。

Gogengo! Meetup

Gogengo! Meetup とは、「集まって英語をたのしく学ぶ場」である。ひとまず参加者は公募せずに運営している。

4. Collaboration

Collaboration とは、「複数人で協力してつくるコンテンツや場」である。

語源の広場

『語源の広場』とは、「『英語耳』の松澤喜好さん、『日本語と英語をつなぐ』のすずきひろしさん、角掛が合同で運営する表現」である。頻度の高い順で英単語を一覧できたり、イラストを混じえて語源を理解できる。三人の視点で多角的に解説している。

数字

実現手段 数字
Gogengo! Core 月間 3 万 UU。月間 10 万 PV。
Gogengo! Bot 1.5 万フォロワー。月間 65 万ツイートインプレッション。
おもしろ語源 (更新停止) 累計 1.5 万ダウンロード。
Gogengo! Page 500 いいね。
Gogengo! User Group 参加者 120 名。
Gogengo! Meetup 参加者 2 名。
語源の広場 計測中

(2018 年 1 月時点)

Gogengo! Core の詳細

UU PV
2017 2.7 万 9.4 万
2016 2.0 万 6.9 万
2015 1.4 万 5.3 万
2014 0.8 万 2.6 万
2013 0.4 万 1.4 万

(UU や PV は、それぞれ月間の合計を 12 で割って百の位で四捨五入したもの。Google Analytics より)

やらないこと

角掛以外がコンテンツを書くこと

  • 一語一語すべてを自分で調べて表現することが何よりたのしい。調べる過程で大切なものをつかみ取れる。
  • 一字一句すべてを自分で書き上げることによって、コンテンツ全体に血がかよう。コンテンツ全体に血がかよう時に、コンテンツの表現力は最大化される。
  • コンテンツの責任を自分に一元化させる。コンテンツを自由に扱えることにつながる。
  • 自分の人生をのせて、つくり上げるコンテンツなのだから。

例外として、Collaboration には上記のルールは当てはめない。

  • 語源が好きな仲間どうしでコンテンツをつくり上げることは、視野が広がり、学びがあり、共感でき、とてもたのしい時間である。
  • 一人だけでやれることには限界がある。

あせること

  • 自分がたのしむことを第一とする。
  • 創作意欲がわかない時は無理してやらない。創作意欲がわいている時にやるほうがよいコンテンツができる。好きな時に、好きなだけ、好きなようにやる。
  • オリジナルを表現し続けるなら、あせる必要などない。

辞書をつくるたのしさ

  • さまざまな言葉にふれると、さまざまな学問を知れる。年輪年代学や場所学など、聞きなれない学問を知った時のたのしさ。
  • 一つひとつの言葉が、自分にどう響くかをつむぎ出すことで、自分が浮かび上がってくる。自分を知ることにつながる。辞書づくりとは、自己との対話である。
  • 言葉の解釈は辞書によって違うことがある。自分だったらどう解釈するかを考えること。その過程。
  • 人は言葉にして学ぶ。だから、言葉を学ぶことは、すべての学びの根底だと言っても過言ではない。
  • 辞書は、らせんのように成長する知識体系である。辞書を一人でつくり上げるということは、生涯の学びを表現すること。人生をのせた表現となる。

自分にとって Gogengo! とは何か

  • 自分の学びを最大化する環境。
  • 対話し成長し合える仲間。
  • 自分をのせた表現。

年表

実現 できごと
2017 松澤喜好さん、すずきひろしさんとのコラボ企画『語源の広場』をローンチGogengo! Meetup を始めた 八年のふりかえりをかねて、インセプションデッキを公開
2016 『たのしい英単語のものがたり』を公開。Gogengo! の掲載英単語数が 1,000 語に到達。Gogengo! のロゴを調整した。 Gogengo! をローンチして七年目のふりかえりを書いた。アルク社に掲載されていた松澤喜好さんの『語源辞典』を参考文献に追加
2015 Gogengo! のロゴをフラットデザインにリニューアル -
2014 Gogengo! User Group を始めた Gogengo! をローンチして五年目のふりかえりを書いた。Apple 社にて『おもしろ語源』をレビューいただく。
2013 『おもしろ語源』をローンチ -
2012 サービス名を D.D. から Gogengo! にあらためてリニューアル Gogengo! が HAL_J さんに紹介されるP4D でデザインのアドバイスをいただく。
2011 - オブジェクト倶楽部のカレンダーに D.D. が掲載
2010 D.D. Bot をローンチ 永和システムマネジメント社で『語楽部』を開催
2009 D.D. をローンチ。掲載単語数は 16 語。英単語と語源を行き来する仕組みはすでに完成していた。 ティーアンドエフカンパニー社のアプリコンテストで D.D. を発表
2008 - 『英語の会』を開催。将来どうやって生きたらたのしいだろうかと悩む日々。語源のたのしさを伝えるサービスをつくることを決めた
2007 - ティーアンドエフカンパニー社で働き始める。
2006 - 村川久子教授から語源を学ぶ。語源をはじめて知って衝撃を受ける。

ローンチまでの過程

はじめて語源を知ったのは 2006 年。大学生の時だった。会津大学の村川久子教授の講義で教わった。「そんな学びかたがあったなんて!」と衝撃を受けた。語源を知ってからは英語学習の概念が変わった。語源を調べるうちに、のめり込んでいった。英語や語源を学ぶたのしさを伝えたくて、『英語の会』という学びの場をひらいていた。参加者は 20 名ほどだった。

その頃は、ティーアンドエフカンパニー社という IT 系の会社でアルバイトとして仕事をしていた。働くうちに、「自分は社会に対して何ができるのだろう」と思い始めた。そして、「将来はどう生きたらたのしいのだろう」と悩むようになった。「自分なりに何かをやらないと、自分を見失ってしまいそうだ」と焦った。「でも、せっかくやるなら、誰もやらなくて、生涯たのしめそうなことをやりたい」と思った。当たり前だが、都合のいい答えなんて見つかるわけもなく。息ぐるしく、どん詰まりな日々を過ごしていた。それまで通いつめていた大学にほとんど行かなくなるほどだった。

そんなある日、『英語の会』で語源の話をしていたら、あるメンバーが「語源の解説をどこかにまとめて欲しい」と言った。「そうだよね」と何気なく返事をした。別の日にも、違うメンバーが同じことを言った。さらに別の日も。別の日も。そうして、気づいた。「語源を学んでいるとたのしい」。「日本の学校では語源を教えていないから知らない人が多い」。「語源の学ぶたのしさをサービスにすることは誰もやらなさそうだ」。「語源を日本で広めたら、色々とおもしろくなるんじゃないか」。それまで散らかっていた点たちが、一気につながり線となっていった。

2008 年に、語源の解説を配信するサービスをつくることを決めた。デスクトップパソコンを急いで買いに行った。サービス設計やソフトウェア開発に苦戦しつつ、翌年にローンチした。

謝辞

語源を教えてくださった村川久子教授、Gogengo! を思いつくきっかけをいただいた『英語の会』の皆様、大切なことを考える場をいただいたティーアンドエフカンパニー社の皆様に、感謝。

Gogengo! を活用いただいている皆様、フィードバックをいただいている皆様、関わっていただいているすべての皆様に、感謝。